芸術監督のステラ・アラウソさんや、アントニオ・ガデス役のアドリアン・ガリアのインタビューもあり。
アントニオ・ガデスが死んだと聞いたときは本当にびっくりしたもの。そんな年でもなかったし…。
札幌で「カルメン」の公演を観たのは何年前だったか。
(今回の日本公演中、ギターのアントニオ・ソレーラさんが火事から逃げ遅れた女性を救助したという出来事が報道されました。「東京のスーパースペイン人」でスペインでの報道をご紹介しています。)
今回テレビで観ての雑多な感想を少し。
■アドリアン・ガリアがアントニオ・ガデスの役で出ている。
この「カルメン」は稽古場の風景「リハーサル」から始まり、舞台のリハーサルを指導している「アントニオ・ガデス」がやがてドン・ホセへとなり、舞台「カルメン」の世界へと入っていく。
つまりアントニオ・ガデスは最初自分自身の役で出ていたのが、今回はそれすらアドリアン・ガリアによって演じられるものとなり、舞台の世界に一枚皮が増えた感じ。
■みなさん太ももが素敵。
■フェデリコ・ガルシア・ロルカの詩で有名な「Verde que te quiero verde」は好きな曲です。
■私はこういう「普段着」ぽい格好で踊るのを見るのが結構好き。
女性舞踊手は「練習着」風衣装、男性舞踊手はジーンズにシャツなど。闘牛士だけは「光の衣装」これは仕方ないか。
■面白かった。
↓勿論これが最高
「カルメン」の次にパリ・オペラ座のバレエ公演「若者と死」も放送されました。
振付はローラン・プティエ。
この「若者と死」はマックス・ウォルドマンの写真集で見たあと、もう20年も経ちますが今回初めてちゃんとバレエとして観ました。
ニコラ・ル・リッシュが「若者」、マリ・アニエス・ジローが「死」。
こういう舞台、好きです。王子様が出てくるのがバレエと信じて疑わない方にはお勧めしないけど。
(バレエとフラメンコ、踊りとしてどちらも好きですが違うもの。その辺の話はまたそのうち。)
ニコラの「若者」は貧しく情熱と狂気に憑かれた若き芸術家。
つい最近映画「オーロラ」でも貧しい画家やってましたが、こういう役似合いますな。
マリ・アニエス・ジロは美しく妖しい。「オーロラ」では砂漠の国の踊りで出てきましたが、目をこらしても男なのか女なのか男なのかよく分からないたくましい体でした。結局胸のあたりに布を巻いているんで女だろうと。
しかし今回はドレス着てるから女だとわかっただけではなく、とにかく色っぽかったです…。