2007年06月08日

ルセロ・テナのカスタネット

GKXsh0089.jpg


少し前ですが、新しいカスタネットを買いました。
 カスタネットの名手として知られるルセロ・テナさん。その名前を冠したカスタネットです。音が気に入って買ったのですが、全然打てない。理由は…単純に私の手の大きさに合ってないのです。店に5号(子供用)と8号(男性用)しかなかったので、8号を買ったら大きかった…って言うかなんで普通の7号が無いわけ???

 このカスタネットには使用説明書らしきプリントが一枚ついています。西仏独英の4ヶ国語で、見てみると結構面白い。

何より、文中に何度も引用がある図を見ても、指にふられた番号がどうも合っていない部分があるように感じる。いい加減なのか。
「手首は絶対に動かしては駄目」とか(振る叩き方は否定されている)一応最低限の注意書きはあるようです。以下引用します
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lNSTRUCCIONES PARA TOCAR LAS CASTAÑUELAS
Por LUCERO TENA

l. MANERA DE COLOCARSE LAS CASTAÑUELAS
Se introducen los cordones de las castañuelas en los dedos pulgares(figura 1),
primero el extremo que tiene el nudo y después el otro,de forma que el nudo quede enci-
ma de la segunda falange(B)y el otro extremo encima de la primera falange, junto al
nacimiento de la uña(A).
Las castañuelas tienen diferente sonido.Una,un sonido más agudo,que se coloca
en la mano derecha,y la otra con un sonido más grave,que secoloca en la mano
izquierda.

2.POSIClON CORRECTA DE LAS MANOS PARA OBTENER UN BUEN SONIDO

Las manos con las castañuelas puestas deberán estar paralelas a nuestro cuerpo
de forma que podamos ver las castañuelas(figura・1)y que queden tapadas para la per-
sona que se encuentre enfrente nuestra(figura2).

3. TOQUES DE LAS CASTAÑUELAS

Las castañuelas se golpean con los dedos o entre ellas y para ayudarnos podemos
mover nuestros brazos,aunque evitando siempre ayudarnos con las muiñecas.Las
muñecas deberán formar un todo con las manos,sin movilidad alguna.


figuras.jpg

↑図はクリックすると大きくなります。

Mano derecha
La castañuela de la mano de
recha se toca con los dedos:meñi-
que,anular,corazón e índice.Em-
pezar lentamente golpeando la cas-
tañuela sucesivarnente(figura 1)
con el dedo meñique(1),anular(2),
corazón(3)e índice(4),obtenien-
do cuatro sonidos que forman la
CARRETILLA.CA(1)RRE(2)TI(3)
LLA(4).
Si golpeamas a la vez con los
dedos anular(2)y corazón(3)obte-
nemos el sonido TIN.

Mano izquierda
La castañuela de la mano iz-
quierda se toca con los dedos anu-
lar(5)y corazón(6),Obteniendo el
sonido TAN.

Ambas manos
Golpear a la vez con los dedos
anular y corazón de ambas manos,
obteniendo el sonido TlAN.
Con ambas manos se hace el
POSTICEO,que consiste en gol-
pear una castañuela contra la otra.
(figura 1)

(以下省略:練習用のリズムパターンが載っていました。)
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管理人注:

1.カスタニュエラスの付け方

つけ方は図を見るとわかります。あと、音が低いのが左手、高いのが右手と書いてあります。

2.良い音を手に得るための正しい手のポジション

手に持ったときカスタニュエラスを自分に向けているというようなこと。まあ、人に向けながら叩くというのは手がつって無理だと思う。

3.カスタニュエラスの鳴らし方

(以下訳します)
カスタニュエラスは指で、またはカスタニュエラス同士で打たれる。
ブラソを動かせるように、手首の影響を避ける。
手首は何の動きも無く手に固定されるべき。

右手用カスタニュエラスはこれらの指で演奏されます:
小指、薬指、中指、そして人差し指。
小指(1)、薬指(2)、中指(3)、そして人差し指(4)で
ゆっくりと順番にカスタニュエラスを打ちます。
これはCARRETILLAという音です。

もし薬指(2)、中指(3)の2本で打つならばその音は
TINです。

左手用カスタニュエラスは薬指(5)と中指(6)で
演奏され、その音はTANです。

両手
両手の薬指と中指で同時に叩く音は
TIANです。

カスタニュエラスの一方をもう一方で打つ
叩き方はPOSTICEOです。
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語句として重要なもの:

los cordones 紐(複数)
nudo 結び目

指の名前:
*el dedo meñiqueのようにel dedoを先につける。
meñique小指
anular薬指
corazón 中指
índice人差し指
pulgar親指

mano手(この単語はOで終わるけど女性)
Mano derecha右手
Mano izquierda左手
Ambas manos 両手
Las muñecas 両手首
brazo腕
cuerpo体

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 手首を振る叩き方ははっきり否定されています。でも、振って音を出すように指導している教室が現にあるのはその方が楽なんでしょうか。
 練習用リズムパターンは、CDを聞いてやった方がいいかと思いますので省略しました。実は私もルセロ・テナさんのCD持っているのですがやっていません(笑)横着で…

 ところで私の知っている音の言い方は、上に載せたルセロ・テナさんの言い方と全然違っていてます。

私が知っているのは、
右手指4本の連続音が「リラ」
左手指2本の音が「タ」、右手指2本が「ピ」など。

北海道では、違った言い方が主流でまた混乱しちゃう。
左手指2本+右手指4本の連続音が「リヤ」
左手指2本の音が「ピ」、右手指2本が「タ」など。
左右が入れ替わっているのです。

そしてリラとリヤは同じ単語だと思いますが、内容が違う。

まあ色んな方法があるんですね…。





posted by 管理人 at 12:31 | Comment(2) | TrackBack(0) | フラメンコ
この記事へのコメント
グラナダ・アルハンブラみやげでカスタニュエラスを買ったのですがフラメンコのような連続音に憧れはめてみましたが(子供の時のように中指に取り付け)全然だめで、図解があったので親指に取り付け多少納得。こちらのブログで理解をふかめました、ありがとうございます。解説書の図は手書きのようなので単純な写し間違いでしょう。説明が正しい指の番号だと思います。私が買ったおみあげ用「アルテサナス・エスパニョラ・プロフェショナル」には右手小指1、薬指2、中指3、人指指4、左手中指1、薬指2、小指3と解説されてました。また、付け方で高い音が右手・低いほうが左手とブログにあったので良く見てみると多少サイズが違ってました。ありがとうございました、がんばってCARRETILLAが出来るよう頑張ります。
リラとリヤは読み違いか聞き違いでしょう、LLAは方言によってスペインでもリャやジャと読みますし。
Posted by 丹野光男 at 2009年04月13日 04:51
丹野さん、コメント有難う御座います。
カスタニュエラスは上手な方が扱うと素晴らしい音の出る楽器だと思います。私もなかなか上達できませんが…

>リラとリヤは読み違いか聞き違いでしょう、LLAは方言によってスペインでもリャやジャと読みますし。

そうでしょうね。
フラメンコではllamadaなんかはジャマーダと呼ぶ人が多く感じます。私の知っている範囲では、ですが。リラとかリヤとかは人によって受け取り方が違うままなんだと思いますが、実はリラとリヤの叩き方も私が昔習ったのと札幌の人達のとは違うんですよ。
なんでやーと思って書いたのが下の記事です。

カスタネット・カスタニュエラス・パリージョ
http://saloncillo.seesaa.net/article/25135930.html

でも、実は先生が鳴らすのを聞いたり見たりして覚える分にはあまり関係なかったりもするのですが。
Posted by 管理人 at 2009年04月15日 21:52
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